密室での事前謀議にはめられた?

今朝は、JR王寺駅で早朝街宣。森川よしゆき県議と交互にマイクを握る。やはりこの間の小沢代表辞任の一件のお詫びから演説をスタートせざるを得ない。反応はまちまち。離れたところでビラ配布をしていただいているお二人に何やら詰める者があり、気になりながらも演説を続ける。代表辞任表明の後、急遽小沢代表の写真のないビラを1000枚作成し、翌日から配布したがそれも昨日に無くなったので、今日からは元の小沢代表写真入りのビラに戻した。ビラの受け取りも見る限りでは激減しているようでもなさそうである。演説終了後近くのなじみの喫茶店で朝食をいただいた。居合わせた客人の皆さんからは、「大変だろうけど今は民主党しかない。応援しているからがんばれ。」との激励をいただく。紅茶をすすりながら、思わず目頭が熱くなった。気になる先ほどの物言いの内容をビラまき隊長の杉本さんに尋ねると、他党支持者のたわいもない冷やかしとのこと。これならいつも通りかとひとまず安心。午前中は、街宣カーのリニューアルを兼ねたカラーをどうするかの打ち合わせと、看板とボディに書くスローガン?を考える。午後からは、「もう少し、ましな服装をしろ。」とかねてからうるさく怒る実弟澄彦に尻をたたかれながら実家の隣の「洋服のはるやま」へ連行される。確かに寒くなった昨日から着だした紺のスーツの袖とボタンかけ付近がすり切れて白くなっている。飛び出た糸をはさみで切って今日も出かけた。店の入り口前には何故かいつも我が事務所がお世話になっているダスキンのO嬢が笑いながら待っている。こ、これはいったいどういうことか?店にはいると女性店員に「昨日言うてた兄貴つれてきたで。」と実弟がのたまう。「これはいったい...。」聞けば昨日も店員を含め3人で事前に密室談義で周到に準備していたとのこと。
「謀ったなっ!」小沢代表がそういったかどうかは知らないが、思わずつぶやく。「いつもダサイスーツばかりではだめだ。そんなことでは女の人に印象が悪い。イメージチェンジや。」とカジュアルジャケットとシャツとスラックスと靴までを次々に着せられる。「俺、こんな服今まで着たことがないぞ!」との抗議も全く無視され、3人で「これがいい。あれがいい。」と無条件で決定された。間髪入れずに女性店員がクスクス笑いながら「それではすぐにお裾直しをすませまぁーす。」といって小走りで奥に消える。「えっ?今すぐって。なんで?普通は後日だろうが。」「あほ!次は頭や。今から垣ちゃんの娘がやっている美容室に行く。」とにわかに信じがたいことを言い出す。「何で男が美容室にいかなならんのや。この前散髪したとこや。」「あほ!その服にその頭が合うかっ。」「待ってくれ、選挙用の写真を撮るときでいいやないか。」「あほ!すぐに解散や。その前にその服に合う頭がどんなんかやってみるんや。」「明日の朝駅に立たなあかんのや!」「あほ!いやならすぐにもどしたらええのや。」と押し問答。「とにかく嫁さんに相談させてくれ。」「それなら明日付いてきてもらえ。」妻に電話を入れると明日のパートは午前のみとのこと。とにかく今日は助かったか。が、横で間髪入れず電話で垣ちゃんに明日午後の予約を入れる実弟がニヤリ。「明日、垣ちゃんも見に来るって。」垣ちゃんとはわが後援会青年部長である。呆然としながら、今もこの時間、ビラ配布に奮闘してくれているはずのわが事務所の精鋭部隊、杉本、亀田の両隊員に思いをはせる。闘いすんで日が暮れて、憔悴しながら事務所に戻ると、な、何と両隊員が山と積まれた衣類の前で試着を繰り返しているではないか。こ、これはいったいどういうことか。聞けば今朝、森川よしゆき県議からもう体型に合わなくなった高級ブランドスーツを多数いただいたとのこと。特に亀田隊員は森川県議をほんの少しだけ痩せさせた体型で身長もほぼ同じ。「これもぴったりや。」「めっちゃ似合ってるがな。」自身がつい先ほどまでおかれていた状態も忘れて、思わず拍手をしてしまった。一方の杉本隊長は細身の体型。どうみても大規模リフォームが必要だが、何せあの森川さんが着ていたオーダーメイドの高級品。「これ、1着20万やったらしい。」なにーっ。それならリフォームに1万円かかっても格安ではないか。早速私のなじみのリフォーム屋さんである「洋服の病院」を紹介させていただくことにした。ちなみにこの「洋服の病院」は、あの「洋服のはるやま」の隣である。繰り返す。「洋服の病院」は「洋服のはるやま」の隣である。くれぐれもお間違えのないように。かくして今日も我が事務所は無事に閉店終了と相成った。めでたしめでたし。(ん?)