第12回日中韓環境大臣会合が5月22日から23日まで北海道の千歳市および苫小牧市で開催され、衆議院環境委員会のメンバーとして参加する機会を得ました。今回の会合の最大の懸案は、いまや世界の温室効果ガスの約2割をしめる最大の排出国である中国から、積極的な排出削減の明確な意思表示を引き出せるかということでした。この点では、中国の周環境保護部長(大臣)から明確な言質を得ることができました。その他、「東アジア低炭素共同体」を実現すべく3カ国が協力して、中長期的に実現をめざすことで合意を見ました。さらに日本の小沢環境大臣からの要請を踏まえ、黄砂、光化学オキシダント酸性雨、海洋漂着ゴミなどのいわゆる越境汚染の分野での協力と対策強化が合意されました。特に、黄砂の発生源対策に係る作業部会と、光化学オキシダントに係わるワークショップを中国が開催することもあわせて合意を見ました。

3カ国共同コミュニュケ署名式を終えて3カ国大臣らと 左より李萬儀韓国環境大臣小沢鋭仁環境大臣、周生賢中国環境大臣、右端に吉川まさしげ