サイパン島戦没者遺骨収集に参加

1月13日から15日までサイパン島戦没者遺骨収集と遺留品調査に参加して参りました。太平洋戦争の激戦地であるこの島には未だに約27000人もの犠牲者の遺骨が放置されており、今回16年ぶりに遺留品調査と収集作業が再開されました。特にサイパンは戦前日本の信託委任統治領であり、日本人入植者の村も多くあり、先の大戦では民間人の犠牲も多く、今回発見した遺骨にも民間人の方と思われるものも含まれていました。戦時中の米軍が撮影した映像にも米軍の捕虜になれば女性は強姦されて殺されると教えられていた母親が子供を抱いて断崖から次々と飛び降りる姿が映し出されているバンザイ岬の周辺など8カ所の洞窟内部や日本軍が最後のバンザイ突撃で玉砕したタナバクの浜周辺の集団埋葬地などを調査。大量の遺留品と遺骨を発見しました。戦後65年が過ぎた今も南太平洋の離島に取り残されている遺骨の収集がほとんど進んでいない現実に改めて愕然とするとともに国がこの事業にもっと力を入れるべきことを痛感しました。
 鬱蒼と繁るジャングルの中を進む
  ようやく洞窟の入り口に到着 
 洞窟内部での作業 かなりの蒸し暑さ
 発見したご遺骨
 旧日本軍の手榴弾と砲弾
 未使用の銃弾
 洞窟内部作業
 最後のバンザイ突撃の地 タナバクの浜 2000名の兵士の遺体がブルドーザーで埋められたという