今度の選挙が意味するもの

 明日いよいよ第46回衆議院議員総選挙が告示されます。
3年前、長く続いた自民党政権から民主党に政権が交代しました。
マスコミにはなかなか取り上げられませんが、民主党政権が前進させたことはたくさんあります。

 「コンクリートから人へ」の理念に基づき、公共事業費を3割カットして、社会保障費を16%増額しました。
事業仕分けなどの導入で予算の策定過程の透明化しました。
高校無償化の実現で経済的理由による中退者は半分になりました。
野党時代に私たちが指摘した「消えた年金」5千万件の解決に取り組み、ようやく3千万件近く照合できました。
私自身のかかわりで言えば、衆議院総務委員として地域主権改革に携わり、小泉改革で大幅に削減された地方交付税を約18%増額、その結果、奈良県でも41年ぶりに赤字の市町村がゼロになりました。「ひも付き補助金」から地方が自由に予算を使える一括交付金への転換も進めています。地域経済のインフラを支えている市町村の財政の支援に努めています。

 ご指摘されている通り、マニフェストの項目で実現できていないことがあるのは確かで、真摯に反省しなければなりません。
しかし、半世紀にわたる自民党と官僚支配を打破して新しい国をつくるためにも改革の流れを止めてはいけません。未来を築くための近道はなく、着実に一歩ずつ進める他ないのです。
道半ばの改革をさらに進めるのか、官僚主導による密室談合政治に戻すのか、今度の選挙はその選択になると考えています。