参議院結果に浮かれず奢らず

参議院選挙が終わりました。かつて保守王国奈良の象徴であった参議院奈良選挙区。一人しか当選できないこの選挙区で2回続けて民主党議席をお与えいただきました。
全国でも自民党議席を大きく上回る60議席を超えるご支援を賜りました。そして、参議院での与野党逆転も実現していただきました。
 しかし、私たち民主党は、今、この結果に決して浮かれているわけではございませんし、また、勿論奢り高ぶっているわけでもありません。むしろ、国民の皆様から極めて重大な責任をお与え頂いたのです。民主党の全国会議員と地方議員、そして私共民主党に参加する全ての者が今一度この責任の重さを噛み締めながら、選挙中に国民の皆さんにお約束した政策実現に向けて、全力で取り組まねばなりません。
 参議院選挙終了直後に召集された臨時国会で、私共民主党は、年金保険料の目的外流用を禁止する法案を与野党逆転いただいた参議院に提出させていただきました。今回の選挙の最大の争点であったのは年金問題消えた年金記録5千万件がその話の発端でしたが、その後、消えていたのは記録だけではなくて、年金保険料そのものが消えていたということが明らかになりました。あのグリーンピアに象徴される大規模リゾート開発に流用され、この事業が大赤字で破綻すると同時に、私たちにの年金保険料も露と消えました。さらに歴代社会保険庁長官を初めとする年金官僚といわれる人々が天下りという形で再就職をされますが、その天下り先を維持し、そして2・3年勤めて手にされる莫大な退職金にも年金保険料が流用されていたということも明らかになりました。これでは年金制度の根幹をなすはずの国民の信頼が成り立ちません。そういうことから先ずこの問題を解決する為に年金保険料の流用を禁止する必要があるのです。まもなく臨時国会が始まります。選挙中にお約束をした諸政策実現にむけ民主党は手を緩めることなく全力で取り組んで参ります。引き続きのご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。