摩訶不思議な時間と空間〜予算委員会の怪

今朝は9時からの衆議院予算委員会に参加しました。9時半過ぎまでは、民主党社民党の議員が質問に立ち、その次から正午までは自民党議員が質問するために割り当てられた時間でしたが、質問者の事前通告もなく、その時間になっても質問者たちは委員会室に入って来ませんでした。ほかの自民委員もすべて欠席の通告もなく会議を事実上ボイコットすることとなりました。ここまでは、私にも十分想像がつくことでした。割り当てられた時間が一定に経過しても来なければ権利放棄として扱われるのは世間の常識のはず。入学試験でも、採用面接でもしかりですから、当然会議はここで終結となるはずだと思っていましたが、なんと、委員長以下委員全員が自席に座ったままそのまま待機しているではありませんか。ええーっ。あと2時間半もこのままでいなければならないの?しかも委員長席の前の速記者の皆さんもじっとそのまま待機し、まるで議事が進行しているかのように、一定の時間がきたら交代の速記者が来てまたじっと座る。質問者がいないにもかかわらず、事務局の女性職員が、いそいそと「質問時間あとと5分です」と書いたメモを空席の質問席の机に置いて行くではありませんか。先輩議員に聞けば、すべて質問者がいるのと全く同じ運営をしてひたすら時間が来るまで待つのだそうです。これはまさに「行」ではありませんか。地方議会では全く考えられない時間と空間がそこにありました。